目的
UbuntuでUSBメモリをディスクごと暗号化したい(ファイル単位の暗号化ではなく)
cryptsetup
この手のツールはいくつもあるが、今回はcryptsetupを使う。
cryptsetupは、LUKS (Linux Unified Key Setup) という暗号化仕様に基づいた暗号化ユーティリティーツール。
sudo apt install cryptsetup
このツールの良いところ
- aptで標準レポジトリからインストールできる
- ディスク単位の暗号化ができる
- 2回目以降のマウント時に、GUI上にパスワードを入力するプロンプトがでる
手順
注意点
- フォーマットが必要なため、暗号化前のデータは実質的に削除されます。
- 暗号化の失敗や、復号の失敗で、保存しているデータが救出できなくなる可能性もあります。
私はとりあえず暗号化しておきたいけど、最悪消えてもよいデータを保存しています。どんなデータだそれ。
Step 1 デバイス名を見つける
まずUSBメモリをぶっさす。
この時点で自動でマウントされますが、一旦アンマウントしておきます。
そして、以下のコマンドでメーカー名なりサイズを見てデバイスを探す。
私の場合は、/dev/sda1だった。
sudo fdisk -l
Step 2 暗号化
さっき見つけたデバイスをフォーマットします。
デバイスの内容は削除されます的なwarningがでるのでよく確認。
間違えて違うデバイスをフォーマットしないように。
ここでパスフレーズも設定します。
sudo cryptsetup luksFormat /dev/sda1
Step 3 フォーマット
次に以下のコマンドで暗号化したデバイスを開きます。
sudo cryptsetup open /dev/sda1 myusb
myusbのところは好きな名前でOKです。
/dev/mapper/myusbにデバイスがあることを確認します。
フォーマットができるようになっています。
とりあえずよく使うext4でフォーマットしておきます。
sudo mkfs.ext4 /dev/mapper/myusb
Step 4 マウント
任意のパスにマウント可能です。
sudo mount /dev/mapper/myusb <path-to-mount>
Step 5 アンマウント
sudo umount <path-to-mount>
sudo cryptsetup close myusb
2回目以降
毎回openとかcloseするのめんどくさい。
しかしなんと、2回目以降はPCにUSBを挿した時点でパスフレーズ入力を求めるプロンプトがGUIで出てます。
そこでパスフレーズ認証ができれば自動でマウントしてファイルエクスプローラが立ち上がります。
そのためめんどうな手順なく使用可能です。
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